世界では常識!?メタルフリー治療とは
こんにちは。
JR八王子駅と京王八王子駅の間、両駅から徒歩3分の八王子旭町デンタルクリニックです。
皆さまは「メタルフリー治療」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
金属を使わない歯科治療のことで、患者さまにとっても多くのメリットがあります。
そこで今日は、当院でも力を入れている「メタルフリー治療」についてお話しします。
むし歯になったら、歯を削って銀歯を詰める。
これが一般的なむし歯の治療法として、日本では保険診療で長年行われてきました。
しかし、銀歯に使用される金銀パラジウム合金は、口腔内だけでなく身体にもさまざまな悪影響が出る可能性から、他国ではほとんど使用されていません。とくにドイツやスウェーデンといった歯科先進国では、健康を考慮して歯科での使用が禁止されています。
そこで日本でも近年注目されているのが、金属を使わない「メタルフリー治療」です。おもにプラスチックやセラミック、ジルコニアなどの素材を使うメタルフリー治療は、銀歯に比べて多くのメリットがあります。
銀歯を入れると、入れた歯と歯ぐきの境目が黒くなってしまう「ブラックライン」という症状が起きることがあります。
これは、唾液によって銀歯から溶けだした金属イオンによるものです。
メタルフリー治療は、このような歯ぐきの変色が起きることがありません。
お口の中の銀歯がイオン化して溶け出し、長年にわたり体内に蓄積すると、さまざまな金属アレルギーの症状を引き起こすことがあります。
口内炎・口唇炎などのお口に症状にとどまらず、アトピー性皮膚炎・全身性接触性皮膚炎・慢性的な頭痛や肩こりなど、お口とは関係のない部位に症状が出ることもあります。
そのため金属アレルギーの方、金属アレルギーが心配な方にもメタルフリー治療がおすすめです。
銀歯は長年使っていると、自分の歯と接着するためのセメントが溶けだして、そのすき間に細菌が入り込んでむし歯になりやすいのです。
一方、メタルフリー治療で使われるセラミックやジルコニアは、自分の歯との間にすき間ができにくいので、むし歯の再発リスクが抑えられます。
さらに、銀歯に比べて表面がツルツルしているため、汚れが付きにくいこともむし歯予防になります。
メタルフリー治療は、審美性・安全性・耐久性など多くの点で優れた治療法です。
ただし、コンポジットレジンを除いてメタルフリー治療はおもに自由診療になるため、銀歯より治療費は高額になります。
当院では、なるべく患者さまの負担を少なくするため「セレック」と呼ばれる設備を導入し、リーズナブルな価格でメタルフリー治療をご提供しています。ご興味のある方はお気軽にご相談ください。