「むし歯になりやすいおやつ」とは?
こんにちは。
JR八王子駅・京王八王子駅から徒歩3分の「八王子旭町デンタルクリニック」です。
「むし歯になりにくくするためには、どんなおやつを選べばいいの?」
むし歯の原因としてイメージするのは、お菓子などの甘い食べ物ですね。たしかに選ぶおやつによっては、むし歯のリスクが高くなることがあります。
どんなおやつを選べばいいのか、一緒にチェックしてみましょう。
おやつには、「むし歯になりやすいおやつ」と「むし歯になりにくいおやつ」があります。
おやつを選ぶときの参考になりますので、ぜひ知っておきましょう。そして、むし歯になりにくいお口の環境を作っていきましょう。
1.むし歯になりやすいおやつ
●砂糖が多い
クッキーやケーキなど、糖分を多く含みます。糖分は、むし歯の原因となる歯を溶かす酸をつくる材料になります。
●歯にくっつきやすい
キャラメル、グミやチョコレートは歯と歯の間に挟まり、くっついたままになりやすいので要注意です。
●口の中にある時間が長い
あめ、ガムは食べ終わるまでに時間がかかるので、糖分が長く口の中に残ります。むし歯菌にとって快適な口内環境をつくりやすいといえます。
●甘い飲み物
ジュース、スポーツドリンクは、意外にも糖分が多い飲物です。口内が、むし歯になりやすい酸性に傾いた状態になります。
2.むし歯になりにくいおやつ
●砂糖が少ない
ナッツ、おせんべいは糖分が少なく歯ごたえがあるので、少量でも満足感があります。他にも、チーズや牛乳などの乳製品は、ミネラルが唾液に溶け込むことによって歯の修復を助け、強くする効果が期待できます。
●歯にくっつきにくい
フルーツは水分が含まれていて、お通じをよくする食物繊維が入っています。口内に残りにくいので、お子さんのおやつにおすすめです。
●口の中にある時間が短い
ゼリー、ヨーグルト、プリンはすぐに食べ終わるので、食べカスが口内に残らなければむし歯リスクは小さくなります。
●甘くない飲み物
緑茶、麦茶、ウーロン茶などのお茶は、お口の中の汚れをきれいにする効果があります。甘いお菓子を食べる時は一緒に飲むとよいでしょう。
長い間、食べたり飲んだりし続けていると、お口の中がむし歯になりやすい酸性に傾く時間が長くなるので、注意が必要です。そうならないためには、次のことに気を付けましょう。
●おやつの時間を決める
食事とおやつの時間以外は、お口の中に食べ物がない状態を保ちましょう。
●1回の食べる、飲む量を決める
スナック菓子を袋ごと食べると、いつまでもダラダラ食べ続けてしまいます。また、ペットボトルや缶入りのジュースもダラダラと飲み続けますよね。
あらかじめお皿やコップに取り分けておき、延々と食べたり飲んだりし続けてしまうのは止めましょう。
砂糖を含んだものを食べるとむし歯菌が活発になってお口の中が酸性に傾き、酸に弱い歯は少しずつ溶け始めます。これを脱灰(だっかい)といいます。しかし、すぐに唾液が酸を中和し、脱灰した歯の表面を修復する再石灰化が行われるので心配はありません。
ただし、ダラダラ食べたり飲んだりしていると、歯が溶け出す脱灰の時間が長くなってしまい、むし歯が悪化しやすい口内環境になります。
そうなることを回避するためには食べる時間をきちんと決めて、歯が修復する再石灰化の時間を長くすることが大切です。
●食べた後はうがいや歯磨きをする
こまめなうがいや歯磨きで、お口の中の汚れを洗い流しましょう。
口内衛生を保つためには、唾液の分泌量を増やすことが大切です。耳下や顎下にある唾液腺を、指先でくるくるとマッサージするのもおすすめです。
お子さまにとって、おやつは大切な栄養補給源です。
身体の小さいお子さまは一度にたくさん食べれないので、じゅうぶんな栄養が取れません。健やかな成長のためには必要なおやつは「第4の食事」といえるでしょう。
お腹を満たすためというものではなく、栄養豊富なものが必要です。3回の食事で不足していると感じた栄養素を優先してください。
おやつの時間は心と体のリフレッシュの時間でもあります。たくさん動き回った体を休め、会話をしながら、落ち着く時間です。ゆっくりコミュニケーションを取りながら、楽しいおやつの時間を過ごしたいですね。
八王子旭町デンタルクリニックでは、定期検診や歯磨き指導だけでなく食育相談を行っています。お菓子の適切な量や糖分の減らし方などをアドバイスします。
ご一緒にお子さまのお口の健康を守っていきましょう。